25歳になってみたら死ぬ黒歴史

今見返すと卒業文集痛いでしょ?そんなもん。

恐れながら物語を書く

仕事

いつも運ばれてくる死体をトラックに乗せ、共同の墓地に放り込む。少なくなった寺の僧もその死体の数に驚いている。そんな状況がもう3年も続いている。かつての田園風景も塹壕の迷路と化し、僕が生まれ育った村は砲弾で穴だらけだ。そんな危険なところの目と…

大都会東京シリーズ3

いつもより遅い登校時間。いつもは満員のこの電車も今日は端に座れるほど空いていた。この電車にはほぼ同じ高校の同級生しか乗っていない。少しは話したことあるがほとんど話したことない人ばかりなのでスマホに目を向けて最寄り駅まで向かう。 今日は最後の…

いつもと少しだけ違う朝

いつも通りの朝だった。朝7時10分に起きて、いつもと変わらない桝アナの顔、いつもと変わらないガスの青い火、いつもと変わらない卵とソーセージ。しかし、7時半にいつもくる彼女からのおはようのメッセージがない。少しくらいは遅いこともある。でもさすが…

大都会東京シリーズ2

じゃあねの一言でいなくなったあの子。 いや、本当は一言じゃなかったのかもしれない。けど俺はこの一言しか覚えてない。 一緒に住んだこの部屋も4分の1の物は無くなって少し寂しい。 自分のスマホにはもはや保存している意味もない写真が多かった。そんなス…

大都会東京シリーズ

1人歩く新橋のSLの前。 機械化された大人達もこの時間になると人間に戻る。 最初にビールを頼んで、あとはハイボールとレモンサワー。少し頬を紅くした自由を知った大人達に囲まれてのる山手線。 乗り換えで降りる秋葉原は新橋と比べてまだ元気に遊んでいる…