25歳になってみたら死ぬ黒歴史

今見返すと卒業文集痛いでしょ?そんなもん。

大都会東京シリーズ2

じゃあねの一言でいなくなったあの子。

いや、本当は一言じゃなかったのかもしれない。けど俺はこの一言しか覚えてない。

一緒に住んだこの部屋も4分の1の物は無くなって少し寂しい。

自分のスマホにはもはや保存している意味もない写真が多かった。そんなスマホの写真を消して、少し感傷に浸るも涙はでない。

ただ写真を消すだけの行動なのに少し戸惑った自分をまた嫌いになる。

マルボロの残り4本になったタバコを一本取り出してとりあえずふかす。

煙で少し朧になる月。そんなことには目もくれず、ベランダの目の前を通る首都高のヘッドランプをただぼっーと見る。

布団に入り、今は2時。

目を瞑るとあの子のことが浮かんでしまう。

また自分に嫌気がさす。

冷蔵庫の麦茶を取りに行ったが、左手はウイスキーを取っていた。

小さいコップにウイスキーを入れて、一気に飲み込む。味なんて正直わからない。でも今の自分にはウイスキーの味なんて分からなくていい。1杯で今日はやめておこう。そうおもい、また布団にくるまる。

朝4時。

僕は急に車のキーを持って外にでた。

そしていつの間にか俺は車を首都高に向けていた。

彼女が好きだった曲をかけ、少し酒臭い車の中を雑な並びのビル群が朝日を反射して照らしてくる。そんなビル群を僕は朧気に見ていた。

そうここは大都会東京。俺よりも僕を大切にしてくれる町。